top of page

学生主体のバスケットボールクラブ総会:教育と成長の舞台

星槎道都大学女子バスケットボール ブレイブエルフィンズの令和6年度総会が札幌北広島クラッセホテルで開催されました。


大学スポーツクラブ、特に星槎道都大学ブレイブエルフィンズのような組織が学生主体で総会を運営する意義は、年間スケジュールの策定からも明らかなように、単なる活動報告の場を超えた教育的価値と社会的意義を持っています。今回のリリースでは、学生とスタッフの協働で作成した総会資料と年間行事予定から見える、自主運営の重要性と学びについて掘り下げていきます。

指名された佐々木 遥奈さんが議長として次第にそった議事を進行する。

学生主体の運営と計画性:未来への投資

バスケットボールクラブの総会資料から、学生たちは「令和6年度活動報告」「決算報告」のような過去の振り返りだけでなく、「令和7年度活動計画」「予算案」など未来に向けた具体的な設計図を自ら準備していることがわかります。特に注目すべきは、年間スケジュールが「日本バスケットボール協会、北海道学生協会、北海道大学バスケットボール連盟のスケジュールを軸として」自分たちの理念とビジョンが組込まれ構築されている点です。これは学生たちが外部環境を理解し、それに適応しながら自分たちの活動を計画する能力を養っていることを示しています。

司会を担当した森本志穂主務をはじめとする学生役員たちは、この過程で組織マネジメント、リソース配分、中長期的な視点からの計画立案など、ビジネスの世界でも求められる高度なスキルを実践的に身につけています。


監督とヘッドコーチが今日まで社会人として取得してきた総会に関するスキルを学生が主体となるようにサーバントリーダーとして支えながら学生主体に転換した資料

学年別キャリア形成を意識した組織設計

総会の年間スケジュールで特に印象的なのは、「各学年ごとに本学女子バスケットボールクラブをつうじたキャリア形成に狙いが定めるられている」という点です。これは単にバスケットボールの技術向上だけを目的としているのではなく、より大きな教育的視点を持っていることの表れです。

  • 4年生:「社会に出る最終準備・全てにおける学生生活の総括」

  • 3年生:「具現化した未来ビジョンへの取組・チームの中心としての活動」

  • 2年生:「自分の可能性の掌握・主体性をもったバスケットボールの取組」

  • 1年生:「大学生活に慣れ自覚と責任をもつ・新しいことへの挑戦から学ぶ」

この段階的な成長モデルは、スポーツを通じた人間教育の理想形と言えるでしょう。学年ごとに異なる目標を設定することで、4年間の大学生活を通じて段階的に成長できる環境を整えています。

シーズン構造を通じた計画性と目標管理

総会資料に記載されている「Pre-season ※レギュラーシーズンに向けてチーム構築を行う期間」と「Regular-season ※インカレ出場に向けての取組を遂行する期間」という区分は、プロフェッショナルなスポーツ組織のような計画性と目標管理を示しています。

この区分は単に試合のスケジュールを整理するだけでなく、チーム構築の時期と実践の時期を明確に分けることで、効果的な成長とパフォーマンス向上を図る戦略的思考を表しています。学生たちはこのプロセスを通じて、目標設定と達成のための段階的アプローチを学んでいます。


透明性と説明責任:総会という学びの場

総会での「令和7年度予算案を組み立て」るプロセスは、財務管理と資金の透明性について学ぶ貴重な機会です。「活動助成金決算」「協賛金決算」などの項目は、責任ある資金管理と説明責任の重要性を体現しています。

特に「エビデンスに基づき」という根幹は、どんぶり勘定という感覚や悪しき慣例ではなく、データと事実に基づいた意思決定の重要性を学生たちが理解していることがうかがえます。これは将来、どのような職業に就いても役立つ批判的思考力(クリティカル・シンキング)と分析力の育成につながります。


社会との接点と外部連携

年間スケジュールが日本バスケットボール協会、北海道バスケットボール協会、日本学連、北海道学連のスケジュールを軸としているという点は、学生たちが孤立した存在ではなく、より大きなコミュニティの一部として自分たちの位置づけを理解していることを示しています。

札幌北広島クラッセホテルでの総会開催も、ドレスコードを統一して学内の枠を超えた社会との接点を生み出しています。このような経験は、学生たちが将来社会人となった際に、様々なステークホルダーとの関係構築や外部環境への適応能力を高めることにつながるでしょう。

総会を通じた学生の自己実現

バスケットボールクラブの総会は、加藤花蓮副主将や宍戸宏光監督のサポートを受けながらも、学生たちが主体となって運営する自己実現の場です。議題の「次年度役員発表」に見られるように、リーダーシップの継承と組織の持続可能性を確保するプロセスも学生主導で行われています。

この経験は学生たちに、単にプレイヤーとしてではなく、組織の一員として、そして将来的には社会の一員として活躍するための基盤を与えています。

丸2年かけて様々な社会的実践に必要なスキルを身につけてきた3年生へ進級する2年生

チーム運営(経営)には選手以外の様々な視点を持ち運営する必要性を体験した1年生

まとめ:総合的な教育の場としての学生主導総会

星槎道都大学ブレイブエルフィンズの総会事例は、スポーツクラブの運営が学生の総合的な成長に寄与する可能性を示しています。バスケットボールというスポーツを通じて、計画立案、資金管理、組織運営、キャリア形成など、多岐にわたるスキルと視点を養う機会を提供しているのです。

これは大学スポーツの価値が単に「勝った・負けた。自分の思い通りにいかないと不服を持ち、環境や人のせい。」という競技成績(特に指導者)だけに偏る勝利至上主義ではなく、学生の人間的成長と社会人としての基礎力育成にあることを改めて示す考え方の現れです。学生主体の総会運営は、まさに「社会に出る準備」を実践的に行う貴重な学びの場

ありがとうありがたしからできた言葉 だからありがとうの反対語は当たり前 人にありがとうが言えないのは、してもらったことを「当たり前」だと考えていると思われてしまう。

Comments


bottom of page